03豊富な教育機会
EBMの実践無駄を省き、患者が幸せになるための医療を行えるようになる。
頻度、病歴、身体所見、検査の有病割合・事前確率と尤度比を考えた診断推論をトレーニングします。患者にとっての重要なアウトカムを見誤ることなく、無駄な検査を減らし、DPC時代に対応した、患者に優しく効率重視の医療を行えるようになります。
治療効果と副作用と患者の個別性を考えた治療方針決定を行うため、患者中心の医療の実践が出来るようにトレーニングします。決してエビデンスに従うのではなく、個々の患者の状況に応じた柔軟な臨床判断が下せるような能力を養い、EBMが実践できるようになります。
診療方針の決定は、定期的な回診においてチーム内でディスカッションすることを通じて行われます。
疑問に思ったことはその場で調べる問題解決のトレーニング。
疑問に思ったことはその場で調べる」というスタンスを基本に、問題解決のトレーニングを行います。EBMの実践に必要な二次資料については、当院の研修医は院内外でUpToDaTeやDynaMedなどオンライン学習が利用可能です。
担当症例と体制
病床数343床中、総合診療科60~80床を、研修医が中心になって担当します。1人あたりの受持患者数は、ローテーションする研修医の数と、季節による患者数の変動に左右されますが概ね5~15人です。
各領域に偏りがなく経験でき、特にありふれた疾患を繰り返し診療することで、基本的診療能力が確実に向上します。
完全屋根瓦方式のチーム制
全てのメンバーが学び教える文化が定着しているため、手厚い指導が行われています。また初期研修医1~2名を指導することにより、自らも学びの幅を伸ばすことができます。
また、1チーム3~6名のチーム制を採っているので診療支援や学会などで不在時も、同じ診療方針で統一されたチームのメンバーが受持患者をカバーします。
総合診療科 入院担当症例
- 年間1,025件
- 呼吸器232件、神経189件、腎臓113件、循環器110件、消化器97件、他284件
- 年間1,025件
- 肺炎182件、脳梗塞91件、急性腎盂腎炎81件 、心不全53件、糖尿病46件、他572件
分野別の入院担当症例
分野名 | 症例数 |
---|---|
呼吸器 | 232 |
神経 | 189 |
腎臓 | 113 |
循環器 | 110 |
消化器 | 97 |
内分泌・代謝 | 67 |
感染症 | 64 |
耳鼻 | 35 |
血液 | 29 |
整形 | 28 |
皮膚 | 12 |
泌尿器 | 9 |
精神 | 7 |
膠原病 | 5 |
産婦 | 3 |
脳外 | 3 |
その他 | 22 |
合計 | 1,025 |
疾患別の入院担当症例
疾患名 | 症例数 |
---|---|
肺炎 | 182 |
脳梗塞 | 91 |
急性腎盂腎炎 | 81 |
心不全 | 53 |
糖尿病 | 46 |
敗血症 | 43 |
急性腸炎 | 34 |
気管支喘息発作 | 20 |
心肺停止 | 20 |
てんかん | 19 |
良性発作性頭位めまい症 | 15 |
一過性脳虚血発作 | 13 |
急性腎傷害 | 13 |
薬物中毒 | 12 |
睡眠時無呼吸症候群 | 11 |
廃用症候群 | 11 |
貧血 | 10 |
末梢性めまい症 | 10 |
その他 | 341 |
合計 | 1,025 |
総合診療科 月間の手術、患者数
- 手術件数
- 月間203件、産婦人科57件、外科・肛門科54件、整形外41件、眼科35件、泌尿器科11件、他科5件
- 救急隊搬送数、時間外患者数
- 月間2,265件、時間外患者1,855人、救急隊搬送410件
- 外来患者数
- 内科2,871人、呼吸器内科541人、消化器内科768人、循環器内科470人、腎臓内科737人、小児科3,967人、外科1,324人、整形外科1,680人、皮膚科1,217人、泌尿器科961人、産婦人科4,072人、眼科1,263人、耳鼻咽喉科573人、その他診療科1,504人
- 入院患者数
- 内科1,163人、呼吸器内科219人、消化器内科523人、循環器内科327人、腎臓内科153人、小児科1,019人、外科928人、整形外科818人、皮膚科10人、泌尿器科147人、産婦人科1,447人、眼科28人、耳鼻咽喉科21人、その他診療科423人
豊富なカンファレンス
週1回の内科カンファレンス、総診カンファレンス、木曜抄読会、シニアコアレクチャー、UKカンファ(生協浮間診療所との病院連携カンファレンス)といった公式のカンファレンスの他、月1回の病棟看護部との合同勉強会や、病院全体のCPC、研修会、不定期に行われるジャーナルクラブなど、多彩な学習の場があります。
総診カンファレンスでは、研修医が持ち回りで自分の担当した症例についてプレゼンテーションし、ディスカッションをします。
木曜抄読会では、研修医が持ち回りで担当して論文を批判的吟味し、その論文の結果を目の前の患者での診療上の判断にどのように使うかに重点を置いてディスカッションします(羊土社・Gノート連載中!)。
シニアコアレクチャーでは、エビデンスに則った慢性疾患の管理の方法や家庭医療理論、EBM、ノンテクニカルスキルなどを指導します。
One-day back
地域・へき地の病院や院外の医療機関で、選択研修中も月に半日から一日東京北医療センターで外来を行います。院外研修中も外来診療の継続性を保つことが目的であり、生活習慣病などの慢性疾患の外来管理を実践することができます。同時に現在の研修の振り返りを行い、フィードバックを受けることで充実した外部研修を担保します。
短期診療支援
へき地医療を支援する協会のミッションに貢献するべく、日帰り〜1週間程度までの短期診療支援を行います。普段とは異なる環境での診療は、地域の特性を意識して診療することが学べる貴重な機会となっています。
現場志向の臨床研究
診療の中で抱いた疑問から始まる、本当に役に立つ臨床研究を計画・実践しています。研究の結果は、自分の診療にすぐに役立つので達成感があります。平成23年の第2回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会で、当院研修医の演題「白血球数とCRP値は、成人市中肺炎の重症度や予後と相関しない」が大会長賞を受賞しました。
当直
3~4回/月で、最初は副当直として正当直の指導の元、当直業務を行います。原則として3ヶ月後以降は、正当直となります。
毎朝のミーティングで当直中の診療内容をディスカッションすることで、さらに診療の質が向上します。
その他の教育
- オンライン学習
JADECOMのグループウエアを通じて、UpToDaTe、DynaMed、MD consult、医学中央雑誌、などのオンラインアクセスが身近の電子カルテでも簡単に行うことができますので、疑問に思ったことがすぐに調べられます。
- 学会への参加
参加費、交通費は病院側で負担します。
- 地域医療振興協会ならではの研修制度
- 当センターの紹介
- 働きやすい環境