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私たちの診療Tips

当科の診療からの学びをおすそ分けします。適宜更新しますので、お役に⽴てたら嬉しいです!
なお、紹介したエビデンスは⾃分の患者さんに当てはまるかは検討が必要ですのでご注意を。

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高アンモニア血症

・肝疾患以外の高アンモニア血症

バルプロ酸,化学療法などの薬剤性

過栄養

手術

尿路感染

late-onset 酵素欠乏症(尿素サイクル異常症)

痙攣

多発性骨髄腫

(Am J Med.2010;123:885)

・高アンモニア血症でも片麻痺が起こり,脳卒中ミミックになる(Pract Neurol. 2020 Dec 11:practneurol-2020-002654)

ポスターの作り方

急に来る「ポスター発表してみようか」の司令
やってみろと言われたものの,どこから手を付けたらいいかわからない人も多いのではないでしょうか?
そんな方の参考になれば嬉しいです.

大球性貧血

■診断

・重度のマクロサイトーシス ( MCV 110-115 fL ) はほとんど例外なく巨赤芽球性貧血と関連している.MCVが130fLを超える109人についての研究では,症例の90%以上がビタミンB12欠乏,葉酸欠乏か,薬剤性(HIV感染に対する抗レトロウイルス治療 ( ART療法 ),ヒドロキシウレア製剤 )であった.
(UpToDate > Macrocytosis/Macrocytic anemia > Evaluation > Clues from the CBC and blood smear (2020/03参照) )

・Vit. B12欠乏と診断された患者で貧血があったのは29%,MCV>100は36%しかいなかった(Mayo Clin Proc. 1994;69(2):144)

■治療
・ビタミンB12欠乏性貧血に対してビタミンB12を補充すると1週間以内に低カリウム血症になることがある(Blood. 2008 ;112:2214-21)

・ビタミンB12欠乏による巨赤芽球性貧血はビタミン補充で造血期になると,鉄欠乏が起こることがある(J Gen Fam Med. 2017;18:200)

EBMができると思わせる6つの

実診療で「・・・・こいつEBMの手練れだな」と思わせる6つのセリフを紹介します.
けっこう大事なEBMのポイントだったりします.

パーキンソン病

■症状

起立性低血圧などの自律神経症状は運動症状の発症に先行することがよくある(J Neurol NeurosurgPsychiatry.2013; 84:674)

■診断

・DaTscanはパーキンソン病,DLB,PSP,MSAなどでは集積低下するが,薬剤性パーキンソニズムや血管性パーキンソニズムでは正常所見になる(J Neurol Neurosurg Psychiatry. 2010;81:5.)
・DaTscanの集積低下所見はパーキンソン病と薬剤性パーキンソニズムや血管性パーキンソニズムを鑑別するのに役立つ.所見がある場合はパーキンソン病に対して感度 85%, 特異度80%, LR+ 4.25, LR- 0.19 (Eur J Neurol. 2014;21:1369)

 

■治療

・パーキンソン病治療薬のL-ドパとマグネシウムは同時に使うとL-ドパの効果が減弱する.薬剤の化学変化で黒色になる.黒色嘔吐した場合に吐血の鑑別になる(練馬光が丘病院 松本 朋弘先生の金言).鉄剤併用でも効果減弱する.それらを防ぐために2時間以上あけて使用する

抗菌薬

・TAZ/PIPCはBMI 30以上の肥満患者では投与時間を長くする.腎機能がよければ,4.5gを4時間以上かけて6~8時間毎(サンフォード感染症治療ガイド2024).

ステロイドの副作用

・ステロイドを使用するとLDL,HDL,中性脂肪が増加する(Cardiovascular Research 2004;64:217)

低カリウム血症

・βラクタム系抗菌薬によって,尿中K排泄亢進型の低K血症になることがある(J Int Med Res. 2024 ;52:3000605241253447)

CD腸炎

・看護師が患者の状況をわかっていた場合には,便の匂いはCD腸炎に対して感度 55%, 特異度 83%, LR+ 3.24, LR- 0.54(Clin Infect Dis. 2007;44:1142).

・ただし患者情報をマスキングすると便の匂いでCD腸炎は鑑別できない(Clin Infect Dis. 2013;56:615)

ビタミンB12欠乏と葉酸欠乏

■ビタミンB12欠乏と葉酸欠乏が疑わしいときは,真の欠乏かを考える.
典型的な血清ビタミンB12値とその解釈[N Engl J Med. 2013;368:149.]
・300pg/mL以上 -正常.欠乏の可能性は低い(感度は約90%とされるが,抗内因性因子[IF]抗体を持つ患者ではこの測定法の感度はそれほど高くないかもしれない).
・200~300 pg/mL –境界域.欠乏の可能性があり追加検査が有用.
・200 pg/mL以下-低値.欠乏症と判断.

典型的な血清葉酸値とその解釈[Am J Med Sci. 1994;308:276.]
・4 ng/mL以上-正常.葉酸は欠乏していないことを示唆している.
・2~4 ng/mL-境界域.臨床的状況や葉酸欠乏を疑う程度によっては追加検査が指示されることがある.
・2 ng/mL未満-低値.葉酸欠乏症.

境界域のとき,メチルマロン酸(MMA;当院では測定できない)またはホモシステインを測定してみると以下のように判断の補助ができる.[Am J Hematol. 1990;34:99.]
・MMAとホモシステインが正常 ―ビタミンB12または葉酸の欠乏はない
・MMA,ホモシステインともに上昇-ビタミンB12の欠乏(葉酸欠乏の可能性は除外できない).
・MMA正常,ホモシステイン上昇 ―ビタミンB12の欠乏なし.

■ビタミンB12欠乏を来す薬剤としてメトホルミン(BMC Pharmacol Toxicol. 2016;17:44),PPI/H2ブロッカー(JAMA. 2013;310:2435)がある

■pseudo TTP

ビタミンB12欠乏による巨赤芽球性貧血でも溶血・破砕赤血球が出現し,TTPのミミックになる(pseudo TTP). 鑑別としてはTTPは網状赤血球が増加するのに対して,pseudo TTPでは減少する.(Cureus. 2023;15:e40212.)

またpseudo TTPではMCVは上昇することが多い.(日内会誌.2019:108:2154)

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