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私たちの診療Tips
当科の診療からの学びをおすそ分けします。適宜更新しますので、お役に⽴てたら嬉しいです!
なお、紹介したエビデンスは⾃分の患者さんに当てはまるかは検討が必要ですのでご注意を。
腎盂腎炎
・カテーテル関連尿路感染症はLVFX250mg/dの予防投与で減る傾向だがプラセボと比べ有意差なかった(New Microbiol 2012;35:191)
統合ケア 個人,集団,システム面から
いまいちイメージしづらい統合ケアについて,個人,集団,システム面からまとめてみました.
個人に対して医療は実は同一医療提供者層と,各施設の層をまたいだ価値観・文化,システムの共有からできているのだと学びました.
UKカンファを振り返ると,まさに垂直統合,協調という感じがします.
- 2.家庭医療理論 G_複雑な問題/統合ケア 統合ケア 個人,集団,システム面から
- 2020.09.07
振り返り法
振り返り法のSEA, Clinical Jazzの概要をおさらいをします.
EBMでいうstep5にあたります.
振り返り系はなんでもそうですが,批判的に見ずに学びを促進することを目標にしましょう.
また学習者はモヤモヤしていることを自分で言語化するだけで,自分で気づくことがあるので,とにかく他の人に聞いてもらうのがいいかもしれません.
血小板減少症
・薬剤性血小板減少症では被疑薬中止後1-2日以内に血小板が回復傾向になり,1週間で正常に戻る(UpToDate>Drug-induced immune thrombocytopenia.2020/5月閲覧)
・入院患者の血小板減少で多いのは薬剤性と感染症.ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)の発症は1%程度.(Hematology Am Soc Hematol Educ Program. 2012;2012:191.)
・敗血症は重症患者の血小板減少の原因の約半数を占め,DICの有無に関連なく発症する.(Blood;128:3032.)
・HITを疑うときは4Tスコアを参考にする.カットオフ値を4点以上とした場合の感度0.99,特異度0.54,陽性尤度比2.15,陰性尤度比0.02.(Blood;120:4160)
・輸血後紫斑病
血小板減少が起こる1-2週間前に輸血されている場合は輸血後紫斑病の可能性がある.女性,妊婦で多い.RBC輸血によるものが最多.しかし,超絶レア.(UpToDate>Immunologic transfusion reactions. 2020/8月閲覧)
藤沼スタイル
EBMerはいつ原著論文を読むのか?
- 1.EBM F_STEP2 情報検索 G_STEP3 批判的吟味 どんなときに原著論文を読むか どんなときに原著論文を読むか?
- 2020.08.21
非劣性試験
なかなかハードルが高いわりによく目にする「非劣性試験」について,概念と批判的吟味のポイントをまとめてみました.
通常のRCTとの違いは
・p値が有意水準を下回ると「劣っていない」(通常のRCTは有意水準を下回ると2つの集団に「違いがある」)
・2群の違いがあるというラインが,「このくらいの劣りな許容できるかな」というラインにズレる
だと思います.
- 1.EBM G_STEP3 批判的吟味 非劣性試験
- 2020.08.12
Bell麻痺
前頭筋への側枝を温存する範囲、つまり耳下腺の深い葉と浅い葉の間の顔面神経の部分的な病変は、顔面神経麻痺を引き起こすが、額のしわ寄せは可能
UpToDate:Bell’s palsy: Pathogenesis, clinical features, and diagnosis in adults > DIAGNOSIS > Peripheral versus central lesions
参照日:2020年8月6日
- N_眼科/耳鼻咽喉科
- 2020.08.06
腎血管性高血圧
腎血管性高血圧症の診断
「腹部雑音が収縮期と拡張期の両方聴取」
感度(95% CI) 39(27-51)、特異度(95% CI) 99(98-100)
陽性尤度比 39、陰性尤度比 0.6
Ann Intern Med. 1979;91(4):617-622
- B_循環器
- 2020.08.06
脱落者の扱い
「結果がわからないような脱落の人ってどうやって解析されているの?」
勉強してみるといろんな方法が編み出されているということがわかりましたので,概念だけ共有します.
今回は手書きです.
- 1.EBM G_STEP3 批判的吟味 脱落の扱い
- 2020.07.27
- EBMを実践したい方
- 「患者全体を診る」診療医師を目指している方
- 総合診療科が確立している体制の上で医師として活躍したい方
- 病院総合診療医を目指している方
- 家庭医として地域で活躍したい方
- 離島やへき地の診療所で活躍したい方