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当科の診療からの学びをおすそ分けします。適宜更新しますので、お役に⽴てたら嬉しいです!
なお、紹介したエビデンスは⾃分の患者さんに当てはまるかは検討が必要ですのでご注意を。

私たちの診療Tips > 5.疾患別Tips

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転倒

■各薬剤の転倒リスク
・BZ系の転倒リスク OR 1.57(1.43~1.72)(Arch Intern Med. 2009;169:1952-60)

・非BZの転倒リスク OR 2.40(0.92~6.27)
非BZの外傷を伴う転倒 OR 2.05(1.95~2.15)
非BZの骨折を伴う転倒 OR 1.63(1.42~1.87)
(Age Ageing. 2018;47(2):201-208)

・新規睡眠薬の転倒リスク
スボレキサント(ベルソムラ®)RR 0.84(0.44~1.62)(Sleep Med Rev. 2017;35:1-7)

・抗うつ薬の転倒リスク
トラゾドン(デジレル®) OR 1.20(1.00~1.40)(N Engl J Med. 1998;339:875-82 )
ミルタザピン(レメロン®) OR 1.44(1.15~1.82)(BMC Med. 2018;16:36)

 

葉酸欠乏症

・葉酸欠乏症の原因にST合剤がある(UpToDate>Causes and pathophysiology of vitamin B12 and folate deficiencies 2020/3に閲覧)

間質性肺炎

■診断
特発性間質性肺炎[IP]のKL6は間質病変の範囲,SPDが炎症(すりガラス影)の程度と相関しているかもしれない. (respiration 2012;83:190)

頸動脈狭窄症

■診断

・50-69%狭窄に対する尤度比はエコー 4.0/0.7, CTA 3.2/0.4, MRA 4.1/0.7であり, 70-99%狭窄に対して, エコー 5.6/0.1, CTA 15.4/0.2, MRA 5.5/0.14である. (Lancet 2006 May 6;367(9521).1503)

→スクリーニングはMRA+エコーで行い, その後CTAを行うのが良いかもしれない.

・狭窄が軽度でも内膜剥離術の適応になりうる潰瘍形成の評価には, MRAのblack bloodが検査性能が非常によい[LR 23/0.08]. 頸動脈に不安定プラークがあればMRAを撮影を検討するのが良いかもしれない. (radiology 2015;274.508)

 

■治療

・頸動脈狭窄症のCASは90日間のDAPT内服治療と比べて有意に脳卒中,出血を増やす(NEJM.2011; 365:993)

急性前立腺炎

■診断(UTD>Acute bacterial prostatitis>DIAGNOSIS)

・抗菌薬治療の前に前立腺圧痛を直腸診で確認することが大切である.

■治療(UTD>Acute bacterial prostatitis>management)

・脂溶性抗菌薬であるST合剤またはニューキノロンが推奨される.

・発熱や排尿障害は2~6日で改善することが多い.

・治療期間は4週~6週間を推奨する.

慢性閉塞性肺疾患[COPD]

■治療

・COPDに対するLABA投与は死亡率を2.3倍に上げる可能性がある. (J Gen Intern Med 2006;21. 1011)

■その他

・COPDは45歳までに禁煙を行えば, その後健常人と同様の呼吸機能にまで改善するかもしれない. (lancet2009;374:733)

アルツハイマー型認知症[AD]

■その他

・アルツハイマー型認知症[AD]の認知機能低下の速度は一定であることが多い. (医療と看護の質を向上させる認知症ステージアプローチ入門―早期診断、BPSDの対応から緩和ケアまで)

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